戯言
月を美味しく食べるには
SNSの岸辺を離れて
夜風にひんやり吹かれましょう
月を美味しく食べるには
8ビートの栓を抜いて
虫の音にぼんやり包まれましょう
月を美味しく食べるには
こっそりひとりも良いけれど
ふたりっきりならなおさら良い
肩と肩を寄せ合いながら
うっすら蒼い月の光を
淡い眼差しでトゥルっとやりましょう
そして戯言を吐くのです
月が綺麗ですね
月を美味しく食べるには
SNSの岸辺を離れて
夜風にひんやり吹かれましょう
月を美味しく食べるには
8ビートの栓を抜いて
虫の音にぼんやり包まれましょう
月を美味しく食べるには
こっそりひとりも良いけれど
ふたりっきりならなおさら良い
肩と肩を寄せ合いながら
うっすら蒼い月の光を
淡い眼差しでトゥルっとやりましょう
そして戯言を吐くのです
月が綺麗ですね
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コメント
秋の浪漫を呼び覚まし、今宵 とぅるっ とやりませう。
「トゥル」という擬音から、牡蠣みたいなイメージで月を捉えているnonyaさんの感性が新鮮でした。「死んでもいいわ」と返事してくれる人と月見できると素敵ですね。
月を美味しく食べるということは月を味わう、ということでしょうか。お月さんのことにも詳しくないけど、お月さん大好きです。
そして、この詩の月の味わい方がすてきです。
きれいな月を食べちゃう。おちゃめで大人の秋の夜なのかなと思いました。
たちばなまこと さん
>ありがとうございます。
月はいつ見ても美味しそうです。そして、少しだけ哀しい味がするのです、きっと。
こしごえ さん
>ありがとうございます。
私もお月さんのことはてんで分かりませんが
目が美味しいと言っているような気がします。
トノモトショウ さん
>ありがとうございます。
「トゥル」は、酒飲みの感性ですかね(笑)
「死んでもいいわ」は、太宰っぽくて好きです。
服部 剛 さん
>ありがとうございます。
今はあまりみかけなくなった縁側で、一献捧げたいですね。