香り

香り

ひしめきあう氷が
炭酸水の中で踊っている

貴方が今日は他人で
都会の中で私は1人
砂漠の案山子

マンダリンの香りが
鼻につく

誰に貰ったのか
自分で買ったのか
わからないけど
貴方らしい匂い

ここから連れ出して
抱きしめて

そう言いたいのは
本心だろうか

冷たいガラスの水滴が
指に絡まって解けない

拭っても拭っても取れない

愛なのか孤独なのか
わからない現象が
私を捕まえる

投稿者

栃木県

コメント

  1. せつないですね。抒情が素敵でした。

  2. @あまね

    コメントありがとうございます。

    伝わるかな伝わらないかなと思いながら投稿しました。わかって頂いてホッとしました。
    気が小さいですねwww

  3. ひとつひとつの表現にオリジナリティがあって全体としても誰もが馴染みのある若い寂寞のようなものが上手に表現されているように思いました。

  4. @あぶくも

    褒めて頂くなんて思いもせず。
    嬉しいです。
    舞台は喫茶店です。別れ話の2人。会話を想像しながら書きました。
    コメントありがとうございます。

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