声を殺して「ありがとう」

声を
殺して「ありがとう」と言い
こころのなかの大切な部分を守る
私は
今を
生きるために

遠い
いのちの
近い
こころ
私のなかの
青空で
あの人は
今も
ほほ笑んでいる

忘れたくない
いのちを

本物の
青空に
雲が
ぽっかりぽっかり二つ三つ
遊んでいる
ぼうや。
林の陰で
涼んでいると
鬼やんまが、目の前を行ったり来たり
何度か通ってそのうち
林の小径にすぅと姿を消した。

どこからか
「ありがとう」と返って来たので
私は生きることにしたのだった

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コメント

  1. 言葉の通じなさそうな動物や植物や太陽や風とか、に対して心の中で「ありがとう」って言えた時はそれだけで生きている意味を感じられるものですね。そんなことをこの詩を読んで考えましたが、「ありがとう」が返ってきたというのはすごいです。それはもう生きるしかないですよね。さすが、こしごえさん。

  2. 忘れたくない
    いのちを

    のところにグッときました。
    叙情が詰まってる。

  3. こころのなかの大切な部分を守るためには声が在ってはならない場合もあるのですね。
    生きると殺すが両方出てきて一度構えるのですが、いのちにつながるところが見事だと思いました。

  4. @あぶくも さん コメントをありがとうございます♪
    ああ、はい。心の中で「ありがとう」、というのは、正確ではありませんね。「声を殺す」というのは、広辞苑では、「声を抑えて低い声で言う。」とあります。私は、野暮なことを言ってすみません。でも、「声を殺す」と、「息を殺す」では、大きな違いがある。拝礼

    さて、そうですねぇ。
    あぶくもさんの言ってくれた通り、ありがとう、と言えた時は 生きている意味を感じられる、というのは、言われてみれば その通りだと思います。すてきな気付きをありがとうさま♪☆^^

    ありがとうが返ってくる、というのは、それこそ こころの声なのだと思います。うん。^^

  5. @あまね さん ありがとうございます♪
    あまねさんに そう言ってもらえて、ありがたく嬉しいです♪☆^^
    自分の作品は、みんな抒情詩だと思って書いているので、そう言ってもらえるのは 貴重です。^^

  6. @たちばなまこと さん ありがとうございます♪
    あぶくもさんにも 言いましたが。「声を殺す」というのは、広辞苑では、「声を抑えて低い声で言う。」とあります。私は、野暮なことを言ってすみません。でも、「声を殺す」と、「息を殺す」では、大きな違いがある。拝礼

    でも、
    たちばなさんが言ってくれたようなことを、大体、表現したかったと思うので、
    たちばなさんが、そう言ってくれて、ありがたく貴重に思います。
    見事と言ってくれて、嬉しい♪☆^^

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