寿限無
完全主義な世界
アルゴリズムで
惑わせ 惑わせ
お前の寿命まで
お前の限界まで
されば無敵の体
震わせ 震わせ
2300年になり陸と海の比率が2:8に急変
さらに過半数の大地が砂漠化して生物は絶滅し
終末までに残ったのは利己的遺伝子を持つもの
とりわけ原始時代から水棲のプランクトンのみ
人間を含む全ての種は魚からやり直す必要あり
釣出せ 釣出せ
俺の天寿だから
俺の権限だから
やれ虚無だ何だ
狂わせ 狂わせ
明るいリズムで
茫然自失の未来
コメント
海砂利水魚まで仕込まれている!すごいなあ。なかなかトルクフルな寿限無でした。言葉たちの勢いが気持ちいい。
そんな卑下するもんじゃないぜ!じゅうぶんに成り立っているし、そのサービス精神は素晴らしいぜ!あまね氏のコメントで海砂利水魚に気付きました!邪悪なお兄さん・海砂利水魚ですねー(詩作の縛りを解くと書けなくなる可能性があるので注意しなきゃね)
寿限無寿限無ですね。
上下のシンメトリーも美しく、中身もかっこいいです。
今日現代アートの美術館行ったんですけど、トノモトさんのこと思い出しました。この作者さんの書く世界はアートだと思っています。
相変わらず天才的に構築された詩ですね。
そして内容がいつもクールでカッコいい!
トノモトさんらしく、確かに芸術的で現代アートの展覧会に展示されて欲しいと思いました。
そんなに遠い未来では無いですねえ。
既に、現在も、狂っているとは思いますが、未来の世界はもっと狂うんですね。
ちなみに、私、(少し静かに)今も狂っています。ふふ。^^
コメント失礼します。
本当の終わりがくるまで終わらない、そんな皮肉も込められているような、形からも色んなものが想起させられそうな、勝手に背景を真っ赤なイメージで読みたくなるような、色々と浮かびました…!