幻日紅
南の風に風景はとけこんで
流れていくみたいにゆれてる
つぼみたち
空はあおい
どうしようもないくらい
あおい
白い香りがくる
偽りが新しい偽りを連れてくる
細い糸を曳くみたいに
目をやると白い少女が立っている
痩せた足をつたって 経血みたいな
紅色が流れる
ぽつり
ぽつり
空はどうしようもなくあおい
白い少女は歩き去る
ひとつ、またひとつ紅色を残しながら
南の風に風景はとけこんで
流れていくみたいにゆれてる
つぼみたち
空はあおい
どうしようもないくらい
あおい
白い香りがくる
偽りが新しい偽りを連れてくる
細い糸を曳くみたいに
目をやると白い少女が立っている
痩せた足をつたって 経血みたいな
紅色が流れる
ぽつり
ぽつり
空はどうしようもなくあおい
白い少女は歩き去る
ひとつ、またひとつ紅色を残しながら
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コメント
青と白の情景なんだけど紅がとにかく際立っていて、どこか痛々しさみたいなのが広がっていく。
経血みたいということは経血ではないということでしょう。では何なのか? リストカットとか? しかし題名に幻とあるので作者が見た幻なのかもしれないなと思いました。
@トノモトショウ
さん
ぼくにしては珍しくタイトルが先にあった作品です。紅が引き立ってくれてよかった!
@たかぼ
さん
経血という単語を初めて詩に使ってみました。そうか、リストカットの線もアリですね。
あお、白、紅、それぞれの色の印象を巧みに表していますね。それぞれの色が生きている詩だと思います。
レベッカのヴァージニティーという曲が浮かんできました
少女は大人になったってことなのかなぁ、などと
ぼんやり考えました
白と紅、色の対比が鮮やかですね
@こしごえ
さん
ありがとうございます。
実はちょっと梅の花のイメージで書きました。
@雨音陽炎
さん
ありがとうございます。
なるほど。破瓜の血とも読めますね。
うーん。少女の流血は奥が深い(何)
白い香りがくる、という表現が好きです。
ぽつりほつりとくる紅がクランベリージャムだったりしたら(ホワイトムースにジャム)急に美味しそうになるなぁなんて。
@たちばなまこと
なるほど、クランベリー味の少女というのも唆られるものがあります。
美味しく頂きました(何)
ぽつり ぽつり ここの余韻余白作るの勇気いるよねー色々聴こえてきそーでね
@三明十種
さん
ここの行間をどう読むかでその人の性癖が明らかになったりするので要注意です(何)
ありがとうございます。ウヒ。