まるで関係のないような
私の詩には
本来詩に必要な
想像の飛躍がない
天使もでてこないし
巨大な怪物だってでてこない
いつでも身の周りのことを
ただそのとおりに書いていて
だから天井が低くて
どこにも飛んではいけないし
ただ
その代わりに私は
話と話の間を飛躍して
あることを語ったその次に
まるで関係のないような
まったく別のことを語り始める
これは私の人生や
その記憶の在り方と
まったく同じで
私の人生は
連続して繋がっているもの
というよりも
いつでも
まるで関係のないような
点と点の間を
飛躍してきた
長い空白のあとに
ぽっかりと
ある印象的な記憶があって
そのあとに
また暫くの空白がある
するとまた
忘れられない光景があって
そのあとは長い空白
その繰り返し
そしてまたふと気がつくと
ここに
現在があって
ここに
自分がいて
いまこんなふうに
こんなことを書いている
そしてまた気づかないうちに
ぼんやりと空白の中を彷徨って
ふと気がつくと
いまここにふと
自分というものを
見つけている
コメント
ここで書かれていること、わかる気がします。私も概ねそのような感覚で生きています。