風速計
春が着いた
質感でそのことを知った
白いシーツ
草のようなところで
息を吐いて吸う
自分の内も
入れ替わり始める
良く整備された風速計の
真似をしようとして
笑ってしまった
本当は風のことなど
何も知らないのだから
誰にも気づかれないように
太陽を少し盗んだ
春の温もりを
春の痛みを
春が着いた
質感でそのことを知った
白いシーツ
草のようなところで
息を吐いて吸う
自分の内も
入れ替わり始める
良く整備された風速計の
真似をしようとして
笑ってしまった
本当は風のことなど
何も知らないのだから
誰にも気づかれないように
太陽を少し盗んだ
春の温もりを
春の痛みを
会員でない方は会員登録してください。
コメント
なんとも言えない、感覚の質感(クオリアみたいなもの)で、物事を知ることがありますよね。この詩は、まさにそういう物事をうまく表してあると思います。
たもつさんの詩自体が、感覚の質感の塊みたいなものだとも思います。
この詩を読んで、切ないような、いとおしいような感覚になり、
すてきな詩だと感じます♪☆^^
うん。春の痛みよくわかります。
詩情が風のように流れていきました。素敵です。