「避暑地の恋」

「避暑地の恋」

きみの笑顔が欲しくて
生きてきたのかもしれない
きみの苦しみは あたしの外側にある
その時が流れ去るのを待っているしかない

いくら寄り添ってもたどりつけない
深い井戸の底から見上げた
月の色はよそよそしくて
そのことに苛立つ

高原の夏は なくしたものを
あざやかな光で思い出させる 透きとおった
火山の煙にのせて 手の届かないところへ

むかしの子供らが蜻蛉を追いかける
わすれぐさのみかんの色は
夏の陽ざしにやけた火山の匂いがする

投稿者

奈良県

コメント

  1. 藤原さんの詩は、改行と空白文字を入れるバランスが絶妙だなといつも思います。それによる音楽的なリズムが心地良いです。題材も哀愁のある大人の恋の物語で一貫していて良いですね。

  2. 読んでくださったみなさん,ありがとうございます♪

    たかぼさん.
    いつもありがとうございます♪ この詩は,タイトルをなぜ「」でかこってあるのかというと,昔の歌のタイトルを
    そのまま頂いているからなんです.うちに古いレコードがあって…針を落としてかけるプレーヤーもあります…
    ご存知かどうかわからないですけど,フォークソングのチェリッシュさんが歌った歌にこのタイトルが
    あるんです.軽井沢が好きで,秋によく出かけるんですけど(夏は人が多いので),あの町の雰囲気を
    うまく出せればいいなと思って作りました♪ あ,写真はですね,軽井沢ではなくて,北海道大学の
    構内です♪

  3. 同郷の愛知県出身のチェリッシュはよく知っています。子供の頃よく聞いていました。でもこの題名の歌は知りませんでした。私もLPが好きで自慢のLINNのプレイヤーで今でも時々聞きます(チェリッシュは聞きませんが笑)。軽井沢もとても好きです。夏にしか行ったことがないですが秋も良いでしょうね。

  4. たかぼさん,こんばんわ♪
    あたしはきしめんが大好きです♪ 東京に行き来していた頃は,かならず名古屋駅で降りて,
    ホームのきしめん屋さんで食べていました.懐かしいなあ…
    チェリッシュの「避暑地の恋」,いい曲です♪♪♪ 一度聴いてみてくださいな♪

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