ベロニカ
ほぞを噛むふりをしてベロをかむ
ベロニカのベロを噛む
昔なつかしいキューピーのほぞを噛む
くちおしや、しがらみにしらなみおとこ
からゆきさんのからかさおばけ
唐傘のほぞをかまんとす
かまいたちのとんずらするは、かまいだてするなよ
おおこうちでんじろう、おおこわいでんしんばしら
でんきうなぎのでんきで発電所をまわすとは
原発のつぎつぎと爆発す、とびだすえほん、おほん、ごほん、どぼん
ベロニカよ、つぎつぎと男をかえ
その金で贅沢するというのはつまり
ほぞほぞにせよと、わたしは言うよ
おまえのほぞにくちづけせんと百万円を積んでみる
そして噴水の水は高くわたしにおちかかり
その水に顔をぬらして喜んで言う
おまえの至らない欲望のどろどろと信号する
大地溝帯が人類をうみだしたのだとベロニカは言う
ぬらしたはしたない欲望ばかりが陽に照らしつつ
砂に埋めるベロニカの死体
砂に埋めればおまえは美しい
つぎつぎと参拝の人は来る
ここに眠れるは人類の美の象徴なり
美しきベロニカのほぞの一部なり
できれば皆さんこの砂にくちびるをよせて
甘き人生の一瞬のかがやきに
ベロをだせ。
コメント
@たかづき しの
さんへ、世の中、いろいろあるので、詩も、いろいろあるのだと思います、神のみこころのままに、書きたいものです。
詩、とは何なのか
ベロ、だろうがニカ、だろうが、自然体(不自然体)でかたるがたる、、
リズム、いや不リズム、定型、いや、不定型、
結局は、発するものから放たれる、ハッスル、すなわち、「ベロニカ」
精神、いや魂、いや、いやいやよ、
はあびばびば
詩の可能性
詩の未来
それら内包するや、否や、、、
甘噛みでもなんでも、なにかのなんでもはにかんでもと、改めて、どっぷりつかりたい、と思えてしまいました、、、。
@ぺけねこ
さんへ、けだるくすぎさる日々もあれかし、されどまた、言葉の知る散る、またみぞれさみだれうるわし、時はいま、さつきはなさく春のちかづく。あめつぶは舌にてうける。詩にはあらんか。
コトバの使い方、遊び方が巧みで
思わず、上手い!と唸ってました
@雨音陽炎
さんへ、ありがとうです、岡山は白梅が満開となりました、ミモザももうすこしで、満開です、春には春の詩を、書きたいものです。