連理の枝

ガータンタン ガータンタン
モタモタしてる場合じゃない
汽車は出ていく 君を乗せたまま
ガータンタン ガータンタン
先に降りた奴はあわてふためいているか!
一ツ先の駅まで行って
もどりの時間まで待ったとしても
各駅か特急かもわからないし
もう会う事はかなわないという
漠然とした不安
なにをモタモタしてたんだ
大風呂敷に何かを詰め込んでいた気がするが
旅の途中で何を持っていたんだろう?
そもそも旅ならばリュックにショルダーくらいのもんだろう
歯がゆい 歯なんぞたいしてない
ワレは口ビルをかみしめる他は無いのだ
捜し待っているか
いやいや あきらめてその駅から
トボトボと何処かへ
歩き始めたにちがいナイ
そこへもどったにせよ
姿は見つけられない
ならば
先の駅で降りて山の方角へ向かえば
いずれ会えるだろうか
かなわない気もしている…

投稿者

山口県

コメント

  1. ワレは口ビルをかみしめる他は無いのだ、という思いがひしひしと伝わってきます。
    この詩全体に、不安な気持ちがよくあらわされていて、作者はそれをうまくこの詩に定着させていると感じます。

  2. ガータンタンと威勢がいいはじまり。しかし終盤に向かうにつれてトーンは落ちてとても心細くなっていく。
    不安やなにをモタモタしてたんだと後悔や、結びにいたっては諦念も。とてもなにかの寓話のようでおもしろかったです。

  3. 後れ馳せながら「連理の枝」の意味を初めて知りました。調べて。
    男女の情愛、夫婦が仲むつまじい様とありました。
    なるほどなるほどそういう寓話でしたか。

  4. やっぱり列車には「欲望」と名前がつけられているんだろうか。ともかく男女はすれ違うものなのかな。

  5. 感覚自体に詩人を感じます。 個人的には最後の1行がなくて、

    〉いずれ会えるだろうか

    で終えると、より魅力ありる詩になるのでは、と思います。

  6. みなさん、コメントありがとうございます。
    母にとって、とてもいい刺激になっております。  

  7. 映画のプロローグみたいで楽しかったです。

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