唯一無二の
寒い寒い冬の日
山羊座と水瓶座の間の日
お昼前だったろうか
その日しかありえなかった
やっと抜け出せた安堵ではなかった
放り出された無力さではなかった
はじめての光景に怯えたのではなかった
なぜだと問い詰めたのではなかった
なんのためにと責めたのではなかった
内でも外でも宇宙は同じだった
ただ自分と世界の重さには驚いていた
眩しすぎて目をあけられなかった
貴方達がどんな顔で僕を迎え入れたか
声の限りに涙もしぼりつくして
僕は必死でつかもうとした
存在するということに
あれほどまでに僕は感動したのだ
コメント
深い。
おめでとうと言いたくなりました。
唯一無二が自分のことともとれる。子供を見る親の気持ちともとれる。梅が咲き始めたともとれる。
なんにしろ如月に唯一無二がおきた。すばらしい。
存在するということに、ありがとう、と言います。
二連目、いろいろと状況を想像してみました。そして、気持ちにぐっときました。一途さのようなものが伝わってくるんですね。
>剛さん
ありがとうございます。
どうしても生命界隈の問題は深いですよね。
>たちまこさん
ありがとうございます。
HAPPY BIRTHDAYの詩ですね…
>王殺しさん
ありがとうございます。
そうなんですよね、誕生とか存在って何にせよ唯一無二なんだなぁと。
>こしごえさん
ありがとうございます。
ホントにそう、存在そのものに感謝だし、存在させてくれて感謝なんですね。
>長谷川さん
ありがとうございます。
一途さ、ひたむきさのようなものを感じとってもらえて嬉しいです。
誕生や存在はそれそのものが本来一途さ故の様なんだなとハッとさせられますね。
産まれてすぐの赤ん坊がなぜ泣くのか。ストレスを感じると泣くように遺伝子に組み込まれているとされているけれど、感動の涙だとしたら嬉しいですね。
トノモトさん、ありがとうございます。
誕生の涙について私的詩的解釈を加えたくなったということですね〜