夜明け前のloser
震える肩を抱きしめられなかった両手を見て
やけに遠くまで来たなと呟いた
勇気を杖に転ばずにきたけど気づいてはいる
とっくに限界は昔に来ていたと
あの丘の上で響く遠吠えと街明かり
荒んだ夢は遠くずっと遠く沈んでく
俺の負けだと呟く夜明け前のloser
失う物もなかったはずなのに何を後悔する?
花も枯れれば誰にも見向きもされない
だから一瞬の輝きを放つ夢を今も見てる
淡い期待は悲しみを深めて愛を攫う
だからより一層 愛しくなるものよ
あなたの声に目が醒める真夜中 縋る記憶
ここにある空をひたすら抱きしめる
優しさは時に胸へ突き刺さる青い棘
もういいこんな今を生きていく理由はない
君の負けだと言い放つ鏡前のloser
痩せこけた頬 冴えない瞳に何を映し出す?
月に重ねる想いは気付かれもしない
だけど未だに離せない光る夢を今も抱いて
苦しかった哀しかった虚しかった寂しかった
切なかった儚かった不安だった縋っていた
でもそれでも
俺の負けだと呟く夜明け前のloser
失う物もなかったはずなのに何を後悔する?
花も枯れれば誰にも見向きもされない
だから一瞬の輝きを放つ夢を今もまだ‥‥
俺の勝ちだと叫ぶ夜明け前のloser
失う物に気づけたからこそ今を賭けるんだ
朝を迎えるキミは生まれたてのdreamer
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