夢に浮かぶもの浮かばないもの
好きな本を並べた個人の本貸屋で
一日店番をしながら本を読む
古本屋は売れなそうだから
別の事業をしているなら
その事務所の一室あるいは一隅に
自分好みの本を並べる
児童文学、シリーズもの、バイブル
詩集、アンソロジー、図鑑、画集
飲食店に店主の好きな漫画が置いてあるみたいに
そうでなければ、本を読むための部屋を借りる
『真犯人フラグ』の父親がそうしていた
何かの小説(タイトルが思い出せない)で
何十年も住まない部屋を借りていた亡父と
その部屋にぽつんと遺された
一冊の本を見つける娘の話があった
そんな風に本を愛でたい
何を並べようか
今から集めておこうか
人格を形成してくれた児童向け作品は
まだ続いているだろうか
廃版になっただろうか
いま、読み返して、がっかりしないだろうか
変化した自分に悲しくならないだろうか
読んで、忘れてしまったものが
きっとたくさんある
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