モクレン

モクレン

久ぶりの散歩で
訪れた道は
何か寂しくて
見回した視線が
見つけたのは
街路樹が切られた跡

ああ、そうだったのかと
言葉をなくす

春になれば
桜より早く
咲いていたモクレンは
もう見れないのか

花が散れば
芽吹く緑に
町が染まることも
なくなったのか

モクレンのない道が
この町の
日常になったのだ
季節の知らせを
またひとつ失って
この町の
日常は続くのだ

私の散歩も
この日常の中に
溶け込んでいく

吹く風だけが
軽くなったようだ

投稿者

愛知県

コメント

  1. すみません、うまく言えないんですけれども・・・

    モクレン(持続性)大好きです。

    ありがとうございます。

  2. @北杜アトム さん、コメントありがとうございます。
    私もあの白い大きな花が好きです。
    木が病気になったり、切られる理由はいろいろあるのでしょうが、切り株を見かけると寂しいなとしみじみ思いました。

  3. 温度差の激しい日々の街路樹の白木蓮に一粒の水

    作品読んでいたらひとつ出来ました。ありがとう

    スマホの待ち受け画面は白木蓮なので、親近感でコメントしてしまいました。ぺこり

  4. @足立らどみ さん、詠んでいただいてありがとうございます。
    なるほど町中の温度差は街路樹に厳しいんでしょうね。。。その緑陰は通行人にはありがたいです。

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