朝の歌
流れる雲の行く末は
形を変えながら東の果て
飛行機雲が加わって
雲を眺める朝
気怠い気分
午後からは雨になると
予報を聞きながら
家を出る
少し湿った空気の中を
自転車のペダルをこぐ
耳の奥に聞こえるリズムを
なぞるように
何の曲か思い出せないけど
鼻歌を口ずさみ
鳥が朝をうたっている
私は昔の歌を思い出す
弟が好きだった歌
私は嫌いだったけど
覚えてしまった歌
懐かしい歌
雲が形を変えるように
人の記憶も形を変えて
嫌いだった歌も
懐かしく思い出せる
自転車に乗って
コメント
今日は曇り空で湿度のたかい一日。自転車はないけれど、こんな日にしか考えられないこと、思い出せないことを掬おうと思います。好きでもないのに頭を巡る歌、ありますよね。私は娘が歌っていた、残酷な天使のテーゼ、が一日中頭をまわる日があります。
@たけだたもつ さん、コメントありがとうございます。
やっぱりありますよね~、スーパーの店内放送がきっかけになったりとか。
最近ではAdoさんの唱が、よくわからないままレフレインすることがあります。