盲目のピアニスト
闇の中に光を見いだせるのか
そのしなやかな旋律の調べは
木々のざわめきを語り
小川のせせらぎを歌う
繊細な指先から放たれる色彩
鼓膜を通して描かれる水彩画なのである
彼は音色という絵の具で心を写す
震える己を美しく響かせる
闇からの光なのである
闇の中に光を見いだせるのか
そのしなやかな旋律の調べは
木々のざわめきを語り
小川のせせらぎを歌う
繊細な指先から放たれる色彩
鼓膜を通して描かれる水彩画なのである
彼は音色という絵の具で心を写す
震える己を美しく響かせる
闇からの光なのである
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コメント
こういう感覚を詩で伝えるのは、大事な気がします。
服部さん。ありがとうございます。ピアニストに思いを馳せて詩を書きました。
鼓膜を通して描かれる水彩画なのである
このフレーズ、いいですね。音を無心に辿っていくピアニストの憂いを想ってみました。
長谷川さん。ありがとうございます。ピアニストの心情を想像して書いてみました。
彼は音色という絵の具で心を写す、というのが印象的です。
音色という絵の具 というところが、すてきな詩のこころ、もっと言えば、この詩の魂(いのち)だと感じます。
こしごえさん。ありがとうございます。この詩の核心を突いて頂き、感謝です。