灰になれ、肺に慣れ
見慣れた自販機の横にある灰の筒は景色に溶けていた
俺はいつも隣に座っていたのに何とも思わなかった、あの頃は
なのにいつしかあの塔は景色から浮いて見えていた
俺を危険にさせたのはその醜い灰色
気づいた頃には手のひらで転がす白いタバコ
綺麗事を謳っていた俺は灰燼に帰す
あれから数週間、すでに綺麗な肺はアルバムの中
闇の中に跡形なく消えた
ゆっくりと内臓に溶け込む壊れた肺
新入りの肺にも優しくしてね
まだ少しのdamageだけ。destroyには程遠い
事実は完全に崩壊、生きる灰燼にキス
そういえば、壊れる前の咳はあの自販機の隣だった
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