食堂にて──この世の夜よ。
……がっしゃあん、と、すごい音を立てて(これは言い過ぎね!!!)、大きな音を立てて、床に食器をぶちまけてしまった<女性患者>に、──ララ、ら──キツネのような目で、「今、電話して、下から持ってきてもらうから。ね」、と、優しく話しかけている<女の看護士>……しかし、話はここで終わらず、数分して席についている<彼女>の元へと、運ばれてきた『夕食』のトレイを……数十秒ほど見つめた後で、おもむろに立ち上がり、『ゴミ』のように……その『配膳』を下げてしまう<その女>を、悲しいでもなく見つめている<女性看護士><、ら>……(ああきっと、いつものことなんだ)。そう、して、泣けなくなっていくのだとしたら、この<女>は、本当の悪だと(一体、どっちが?)……冷静なふりをして、確かめている『わたし』も、息を殺してなどいない! ……たしかに悪である、手前勝手な、一匹の<をんな>。──『あなた』、ならどう思う?
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