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なにやら
胸の奥が粟立って
仕方がないから
五月を
描こうと思った
ところが
緑の絵具を切らしていて
仕方がないから
青と黄の
絵具を混ぜてみたが
五月にはほど遠い
まるで
あなたとわたしの沈黙を
どんなに混ぜても
恋に
ならないのに似ている
が
そうだ
あなたを呼び出してみよう
その素っ気ない素振り
そのきっぱりした笑顔
その嘘を塗らない唇
その心地好い言葉の乾き方
なにより
あなたが五月だった
なにやら
胸の奥が粟立って
仕方がないから
五月を
描こうと思った
ところが
緑の絵具を切らしていて
仕方がないから
青と黄の
絵具を混ぜてみたが
五月にはほど遠い
まるで
あなたとわたしの沈黙を
どんなに混ぜても
恋に
ならないのに似ている
が
そうだ
あなたを呼び出してみよう
その素っ気ない素振り
そのきっぱりした笑顔
その嘘を塗らない唇
その心地好い言葉の乾き方
なにより
あなたが五月だった
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コメント
「五月に恋をする」
そんなフレーズを浮かべつつ、苦しさも悲しさも、緑の輝きに包まれてゆくような、そんな読み心地。。
鮮やかです。
@ぺけねこ さん
>コメントありがとうございます
五月は一年の中で一番好きな季節なので
毎年何か書いてやろうと思う名ですが
いつも同じようなものしか書けません。
今回は少しヒネってみましたが
コメントをいただけて安堵しました(笑)