宴の後
机に空いた酒缶
つまみのかけら
昨日までの笑い声
心地よい気怠さに包まれて
小鳥たちの囀りを聞く
今日も曇り湿度70%
誰かの囁き
誰もいない部屋に1人だけ
壁にはまだ昨日の名残染みつき
五月雨を集めた最上川の様に
過ぎてゆく時の流れの中で
午前9時の時計
カオスなシンク
しわくちゃの服
昨日の幻にまだ包まれて
ルーターが唸る音だけを聴く
今日も2限から授業
スマホの囁き
誰もいない部屋に1人きり
あんなに動いていた口を閉ざして
少年時代の紙飛行機の様に
何処かへ消えた昨日を思う
今日から全ては元通り
宴はもう終わったから
コメント