『私=世界の解法、或いは、例えばでんでん太鼓の考察』

・平行する世界、時間軸の内側で、少しのズレから生活が壊れていく、もう取り戻せない。

・社会の正常をすすむ人たちと、少し躓いだけで正常が崩れていく、未来は異なる時間へ移る。

・この時点で、二つに未来二つの時間軸が存在する、ここから分派は繰り返される。

・それぞれは一本道である、しかし起点が同じだけで上下左右奥行き、様々な世界が誕生する。

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・ここに最初の私と、分派し無数に増殖した私、可能性を含む、無数の線が織りなす世界を見る。

・いくら跳ねようが同じ起点と無数の終点、事象とは、でんでん太鼓に結ばれた糸と重しに似る。

・太陽系の各惑星、例えば地球は円周の・ではなく、実は太陽を周る大きな楕円の線である。

・でんでん太鼓、太陽系の惑星、無数に分派する私は、視点を帰れば進む同一体に変わりはない。

・少しのズレから分派する無数の私、とは言え、依然として全てが、私の圏内にある。

・でんでん太鼓の糸を、どれだけ長くし、重しを小惑星規模にしても、でんでん太鼓は回るのだ。

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・故に、無数の私は、全て私である、あらゆる私は、私の軸線上からの離脱はない。

・私=世界は、あらゆる事象を含みつつ、常に私という構造体の内側に居るのだ。

・構造体の内側とは、あらゆる事象、時間、空間をも呑み込み続ける。

・私、自身が実はブラック・ホールである、全てを呑み込み、全てを私としてしまう。

・平行する世界が、いくら同軸上に無数に分派しようが、私は変わらない、全てが私である。

・全ての私が、私という一つであると気付く、この瞬間、私と世界、は唯一無二の存在となる。

・私は私である、実存とは私と一つの世界が全てであり、他には何ものも存在してはならない。

#自由詩 20250503

投稿者

大阪府

コメント

  1. NASAがブラックホールの音の録音に成功し、
    録音した音を公開してました。
    不思議な唸りでした。

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