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句読点のように
あなたは
暮らしの中に
花を飾る
音符のように
あなたは
暮らしの中に
言葉を並べる
本の頁を捲るように
あなたは
暮らしの中に
楽しみを見つける
軽くハミングするように
あなたは
暮らしの中に
哀しみを滞らせない
ふりをする
あなたは
演じるのが上手くない
暮らすのが上手くない
わたしは
そんなあなたに寄り添うように
そおっと生きなければならない
あなたの息遣いが聞こえるように
そおっと生きなければならない
わたしに
暮らしというものを教えてくれた
あなたに
ありがとうを言い続けるために
コメント
前半の明るい語調が、「ふりをする」というの一語で反転し、ドキッとしました。
後半の「なければならない」と繰り返されるところは、深い業のような悲しさを感じて、味わい深い詩です。
すてきな関係性を表した詩ですね。すてき♪☆^^
@汀尋(ていじん) さん
>コメントありがとうございます
「当たり前」としてパートナーに押しつけていた事に
気がついた時、日常は反転します。
そして、そこから本当の「暮らし」が始まるような
気がするのです。
@こしごえ さん
>コメントありがとうございます
様々な試行錯誤を重ねて
落ち着いた先にしか
成立しない関係ってありますよね。
私の場合はまだまだ試行錯誤中ですが (笑)