『哲学ノート、ニヒリズムに関して』

◇ニヒリズムには二つある
・受動的ニヒリズム(弱さのニヒリズム)
従来の価値観の崩壊に絶望し、無力感や虚無感に苛まれる。
・能動的ニヒリズム(強さのニヒリズム)
従来の価値観の崩壊を認識しつつも、新しき価値観を創造しようとする。

◇ニヒリズムは一つの極端な世界を示している。
同様に、奴隷道徳も、極端な世界にあり、両者共に、人間を極端な方向へ追いやっている。

奴隷道徳 ← 超人 → 虚無主義

ニヒリズムと奴隷道徳、左右する振り子が世界であり、中央値に、人間の理想として超人が位置する。力の意志が、超人を実現する。

◇現代のニヒリズムは
相対主義の深化、消費主義と快楽指向
科学への過信と限界、情報過多と無関心
社会の断片化と孤独、環境問題や格差への無力感

◇ニヒリズムの影響は
精神的不安定の増大、社会に無関心
倫理観の低下、創造性の低下と画一化
人間関係の希薄化

◇考察
世界は、極端な奴隷道徳と極端なニヒリズムが混ざりあっている。人間性はますます否定され、指標なき混沌が人間を苦しめている。
世界は、超人に進まねばならない。確固たる超人像を示し、導く超人の世界を示さねばならない。

◇超人とは何か
・自己克服、力の意志、運命肯定、永劫回帰、自ら思い考える、現実に立っている。

◇非超人とは何か
・既存権威への盲従、弱者への憐憫や同情、他者からの評価に依存、現状に安住する。

✳メモ
ニーチェは、全ての価値感を二元論にて述べている。ならば、奴隷道徳も良い面と悪い面があって必然である。次回へ。

#自由詩 

投稿者

大阪府

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