Lonely family

家で2人、父さんはいない
「今日の学校どうだった?」給食が美味しかった、体育でバレーした
「ん?ごめん、聞いてなかった。もう一回言って。」
今日もrepeat。聞いてないんだ
スマホとのおしゃべりが楽しいみたい。母さんはつまんねとか思ってるみたい
話に乗ってくれるし、面白い返し方してくれるスマホと喋るよね
そのほうが楽だよね
家で2人、優しい母さんはいない
母さんの手がそろそろ俺に当たりそう。物音が次第に大きくなるみたい
あの紙切れが逆鱗に触れるみたい
ABCがただ整列した紙。過程なんてものは全て切り捨てられ結果一つ
「母さんは勉強してなかったから今苦労してるの」
何千回も聞いた
いつも途中で手が止まるこの詩。母さんが怒った時にcome back。
今日もまた完成に近づいた。
虐待されてんの?って聞かれた時に震えた心臓には驚いた
何も言えずに、誤解したあの人とは目を合わせられなかった
いつもは全然褒めない父さんがお世辞を言って気を使う
イラつかせる口調に俺は口答えしたくなる
トリガーは俺なんだから。唇を噛むだけで過ぎていく時間
秒針が騒ぎ始める
母さんみたいにスマホとおしゃべりしてみた
両耳にイヤホンさした
彼らは愛情を受けずに大人になってしまったみたいだ
僕の帰路が見えた

投稿者

コメント

  1. あなたには、詩がありますよ。

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