孤独な月夜に想うこと

月が無音で浮かんでいる
微かな吐息が窓にあたる
心が寂しい

夢を見ていたのは
確かだった
沈んだ澱が沈澱して
眩暈

幸福を指折り数えて待っていた
子供の頃の奇病は
いつのまにか消えていた

いつになったら
この孤独は終わるのだろう

いつになったら
薄闇から解放されるのだろう

答えは出ずに
自分の体を支えている

誰が代わりになるものか
たとえ一本の細い枝が
手折られ死のうと

投稿者

栃木県

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。