『TPOと公共性の喪失に関しての散文、或いは、増殖するMurphy’s Ghostへの絶望とか』

・斯くあらねばならない、TPO（時・場所・場合）の合致とは美しき現象だ。
・一方で歯車が噛み合わない、これほど無様なことはない。
・概ね、身の丈に合った、その丈の自己理解に結果が左右される。原因あっての結果だ。
・そもそも人間の価値自体、自らの美意識が源である。
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・企業全体の、0.3%に過ぎない大企業での就業を以てステータスとする、選ばれたエリート。
・なるほど、確かに優秀な人たちだ。しかし、だからといって人間として優れていとは限るまい。名札は名札に過ぎない。
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・あるべき姿は、優秀な能力を用いた社会全体への奉仕であり、以上でも以下でもない。
・そもそも、国に奉仕すべき政治家を特権階級とすること、自体がどうか。
・自分たちの給料を、税金から自分たちで好きなように上げている、モラルの欠如。
・彼らのTPOの美しさとは、私利を満たす、安定した生活、利権や公共施設の私用等、自らを高くし、国民を下にすることばかりに見える。
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・そして美しきTPOの人が減るばかりに思う。自らを発揮出来る条件すら知らず、ただ私欲を満たす風潮に流されている。
・公共に尽くす、然り、公正無私の心によるTPOが失われつつある。古い日本語で言えば、自らに誠を抱けるか、否かだ。
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・斯くあらねばならない、とは社会にとって斯くあるべき理想、TPOを抱けるか、確固たる信念を自らに灯せるかにある。
・きちんと真面目にルールを守る、一方で世の中を変えるのは範囲外。
・要は優等生が世の中増え過ぎてしまった。構造とか、システムとかばかりで、成さなければならない理想は失われた。
 ・現状維持ゲーム、これが今の現実である。