『人間とは何か、哲学とは何か、或いは、理性と狂気の考察、その散文』

◇図示(理性と知性の四象限マトリクス)
・二元論を用いれば、理性と狂気は相反しながらも一つの事象を述べる。
・当然ながら理性にも良い理性と悪い理性があり、然り、狂気にも二つの狂気がある。
・悪い狂気とは、文字通り日常の軸線が外れた、或いは歯車の掛け違えた世界である。
・私は良い狂気に興味がある、二元論上、必ず存在しなければならない事象でもある。
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・一般的には悪のヒーロー像であろうか、狂気と暴力を正義の為に、悪対悪の図、今風だ。
・一方で、狂気の本質とは理性的世界を、間違っていると判断する能力あるということだ。
・生まれてから存在している世界、そのものの過ちに気付く、これこそ真の理性といえる。
・良い狂気とは、裏返せば、理性と狂気の二元論×2の中で、最も理性的である存在なのだ。
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・故に、ニーチェの述べる超人とは、良い狂気の人でありニーチェそのものがそこに当て嵌まる。
・ここで、狂気を一元論で解釈してしまえば、ニーチェは狂人以外、何者でもなくなる。
・良い狂気、とは天才ニーチェだけに限らない。私たち全てが備える資質、或いはリスクかも知れない。
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・生まれてきてから教わったこと、歴史観、道徳、倫理は、本当に正しいのだろうか。
・弱者が生きる為に、強者の憐れみ、お恵みが必要なのか、違う、弱者は強者と人間である限り対等である。
・人間が人間として生きることに、弱者も強者もあるものか。
・勝者の屁理屈が、倫理、道徳とされる社会に生きている。これが理性だろうか、ならばこれこそ悪い理性である。
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・二元論を用いるとは、善悪での肯定、否定ではない。この世界、そのものの是非を問わねばならない。
・哲学の目的とは、この気づきを得ることである。全てを疑い、今、ここを正しく認識せねばならない。
・人間が人間であること、これが哲学の最終命題であり、いつか人間は人間であると気づくのだ。

投稿者

大阪府

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