ネズミ女と心中論2
ーきみとはセックスしたい程には好きだけど
心中する程好きではないんだー
ーなによそれ。失礼ね!ー
7階でもラブホテルは海の底みたいだ
部屋の小窓は開かない
沈んでしまったら
幸せなまま恋人たちは心中できる
繰り返される誕生日
巣穴の中で恐れていることを並べた
心の中を覗かれること 居場所がなくなること 価値がなくなること つまり人から必要とされなくなること
このまま心中してくれるネズミ男が現れず一人で死ぬことー
みんな夜が怖いから
セックスしたりお酒を飲んだり
電話をしたりするのね
心中したいほど好いてくれないネズミ男にメッセージを送る
ー思っていることと実際に伝えることは同じだと思う。だって、思っているんだから。
ネズミ女は絵文字やスタンプを一切使わなかった。想像の余地があることはロマンティックであるという真理があるから。
ネズミ男の精神活動は浅い
面倒な夜は苦手だ
マンホールの穴から僅かな光が差す
朝日だ
白々しい空を想像するとホッとした
コメント
あ”あ”あ”あ”あ”あ”海の底みたいよねぇぇぇぇ山の麓にあっても海の底みたいよねぇぇぇぇ虫が入ってくるから小窓すら開かない、なのでふたりとも心は開かない、、、(何度も何度もコメント書いても僕の精神活動は浅いなぁ嘆息)
@三明十種
失礼ながら十種さんの詩を先ほど初めて読みました。良かったです!仄暗さと。荒木グラフという本を思い出しました。
@花巻まりか さん
アラーキーですね!随分と(表現形態・表現姿勢)お世話になったものです。私小説的な写真の数々…
@三明十種
https://made-in-wonder.com/item_detail.php?item_id=2767
有島武郎の言葉も良いんです。十種さんの詩、こういう感じです。アラーキーについてはあまり詳しくないです。
@花巻まりか さん
知ったかしたけどアラーキーのこと詳しくないのよね…リンク先の画像みてみたら、有島たけっち!エロスにじんどるやないですか!こうありたいものだと、再確認いたしましたよーわたくし三明十種、変な詩ばっか書いてますが、よろしくお願いいたしますねー