いつも

砂漠のバス待合所で
君と雨宿りをする
雨は降っていないけれど
いつか降るのを待って
二人で雨宿りをしている
いつもこうして
何かを待っている
そして待っている間は
いつも君が隣にいてくれる
砂漠について
とりとめのない話をする
大切なことは
何も話せないのに
バスが到着する
首を振る僕らを残して
バスは砂の中へと消えていく
手を繋いで見送る
見送るときはいつも
手を繋いでいる気がする

投稿者

コメント

  1. いつも。
    いつも していることも、貴重ですね。^^
    この詩の、空気感が好きです♪☆^^

  2. 僕のバス停は、お袋です。

    つまり、 バスが始発です。

    いつも、お袋が、 布団を『パンパン』 やっています。

  3. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。何でもないことの積み重ねで僕らの日々は作られていて、イレギュラーなことがあっても、実はそれは何でもないことの一つなのかもしれないですね。

  4. @北杜アトム
    北杜アトムさん、コメントありがとうございます。布団を叩く母の姿、私も思い出してみました。たしかにそれは始発の一つでした。

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