ぬるいめろんソーダ

ぬるいめろんソーダ

しゅわっとなる泡一粒もエメラルドグリーンの透き通った瞳も
まだ生きているのに
きみには早くも忘れられた
私はきみの移ろいやすい目に騙された
このぬるいグラスの底にもう一度息を吹き込んでくれやしないか

一口齧られただけのアイスクリームも凛としたさくらんぼも
まだここで待っているのに
きみにはイニシャルさえ忘れられた

私はきみの秒針みたいに動く目に捨てられた
きみの1秒は私の一生だった
今頃はアイスミルクの氷がカランと音を立てているんでしょう

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