あしおと

奪われるものなら何も残さなかった
どうしてかな
dousitekana
私が何を考えているのかなんて誰にも分からない
私自身にも
あなたの中にある蜜蜂の心
私の中にある古い城
オキザリスが繋ぐ老いらくの恋
極彩色をした絶望
結局逃げ出すんだろうからと、そっと足枷をされて
目を隠さない意地悪
悲鳴を上げて欲しいのなら上げてもいい
でも
そうじゃないんでしょ?
souzyanaindesyo?

とっときに弱いから守られるなんて
本当に遠い昔の出来事だと思ってた
抜かれた血の分だけ食おうとして
大体失敗している気がする
天を衝く顎
あなたが抱えた宝物はもう息をしていなかった
目を閉じるとそれが見えた
どうして どこへ どうやって どれぐらい
愛してるから?
あなたを見た時
私がそう感じるみたいに?
私の傍から何処にも行って欲しくない、って
不思議な感じ
そっと触れる真実
りんごよりもっと不確かで
永遠より近く
いつから
見てるの
あなたは私をそばに置いてくれない
なんて
そんなの私が選んだことなのに

月の下で見たあなたが
きっととても綺麗だったことを
今の私なら書けるのに
もう思い出せない
バカみたいにあんぐり口を開けたまま
本当のことばかり言うあなたを見詰めて
殺そうと思ってしまった
私にちかづくものはみんな
そうやって亡き者にされてきたし
それを望んだのが
私じゃないことさえ
みんなは解ってくれなかった
少しずつ
少しずつ解けていく
嘘も本当も
あなたは嚙み砕いて呑み込む
結果ではないのだ
過程がすべてなのだと
いつかそう思った私のことも
忘れてしまった
あなたごと

踊るのも歌うのも忘れて
あなたの腕の中にいたい
何も怖がらない私を見て
冗談を言うつもりもない
唯なんて言えばいいのか
あなたを見るとすべてが
あっさり解けていくんだ

投稿者

神奈川県

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