どこかの愛
私の中から
失われた
思いが
青空の深いところに
ぽっかりと
白い雲になって
一つ
浮かんでいます
いずれその雲は
他の雲たちといっしょになって
どこかの町か
どこかの森か
どこかの海か
どこかのどこかで
雨となって降るのです。
年のせいか
何かのせいで
私という奴はどこか
さびしい奴になりました。
でもこれは
どこかなつかしい思いも
している。ああ誰にも
分かってもらえない
大切な悲しみを抱いて
今夜もほっと眠ります
そしてここにも
朝が来て
私がこの世から居なくなった
朝にも
あいさつが交わされる
いよいよ
どうにも
すてき
コメント
「失われた思い」が雲になって、やがて大地に降り注ぐ。。。
とてつもなく広がりがある風景が目の前に浮かびました。
最後の「すてき」が素敵です。
@nonya さん ありがとうございます♪
この詩から、そのように思い浮かべてくださったことを、ありがたく貴重に思います。
広がりのある風景を思い浮かべる、それも、詩の一つの醍醐味なんだと思います。
「すてき」を素敵と言ってくれる、nonyaさんが すてきなんだと思います♪☆^^
浮かんでる雲になった、大切な、「どこかの愛」。それは、存在の耐えられない軽さでしょう。
私というイレモノから飛び出したところから私や世界を俯瞰しているこの詩が素敵ですね。
@宮子天満 さん ありがとうございます♪
ああ、そうかもしれませんね。思いにも、重さがあるのかもしれません。思いの重さ、という視点に気付かなかったのですが、宮子さんのご感想で、そういう視点もあることに心至りました。
すてきなご感想を、ありがとうございます♪☆^^
@あぶくも さん ありがとうございます♪
あぶくもさんが、そのように感じて、この詩を素敵と言ってくれて 光栄に思います。素直に嬉しい。
私は、もう若くは無い。でもね、いつ死んでも悔いは無いと思っています。夢は沢山叶ったし、特に思い残すことも無い。私が死んで居なくなっても、世界は存在して行く。そのことが素晴らしい。
(今、新作を書き始めた所ですが、冒頭5行、そのような感じを少し出してます。)
あぶくもさん、ありがとうさま♪☆^^