うつしがき

よもや放射状にのびゆく視界
漸近する小松菜の破壊への意志とするもの
比翼のヒヨドリからの攻撃目標として彼に教えよ
旅団は通信施設から発出し高等無形の師団長に割断すると
その子葉はひだるまに応答する
いくばくかの小公子、いたらぬばかりの青年使節団
言葉で彼等の叡智の脳内に寄生するバルカンを
組織だったワクチンの漆塗りの兵児帯の
テストされていた君の脳髄的浸透力で
宵の口からおびただしい酒の中に君があらわれて
ついさっきには、どどいつを唸っていたのだ
トイレに行くと言って席を立って、それからしばらくして
店員がわたしに小声で言う
先制攻撃された部隊は海面から深海へと潜行中であります
ついてはサンマの塩焼きが先に到着します
かりがねのかりがねたる唯円
衣の川に流れる夜のめざめの
暗くともしだいに眼はとどろきぬ
戦車が数台、ノゲシの原をすすみたる
近代戦争史の一枚の図表にこの夜を記せ
唯円は白墨にて学生たちにこれを示す
ただ君たちはこの円の内側に生きるのですと
タタター、瞬時に君はこのことを知るべし
ロダンの彫刻の細部にわたる、真の実力が示すものは
戦略核の発射される瞬間まで隠岐の島にて待たねばならぬ
とどろく波の記憶は破壊である
どすん音がしてサンマが登場するだけで
口をあけている、君も僕もポランスキーも
さらに攻撃せよと。

投稿者

岡山県

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