惑星ペテルギウス

ーペテルギウス1ー

彼はポピュリストである

市民の代表を歌い上げ、市民の為に大統領に当選した

当選した後、彼の市民とは、彼自身以外には存在しないことが明らかになる

一部の市民は立ち上がる、しかし、彼、ペテルギウス以外の市民は存在せず、全ては弾圧され、収容所(この世の終わり)に送られた

権力を掌中に納めた、次にすることは、永遠にこの世界を継続させねばならない

街中に偉大なるペテルギウス大統領の看板が立てられた

そして、こう書かれた

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

全ての看板の目はカメラとなっている

全ての市民は監視され、一日三回、看板の前で叫ばねばならない

肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり

勿論、声が小さいとブザー音が鳴る、やり直すのは三回まで許されている

ペテルギウスは、矮小な、卑劣な人物であり、それを一番知っているのは本人だ

故に、人間は信用しない、側近は全てAI、システム管理されたプログラム、機械に任せてある

国内には敵がいない(収容所には無数にいるが)ペテルギウスは、海外工作も抜かりはない

世界的な慈善者として、先進国の、そういう人間たちにお金が行くように大金をばら撒いている

ノベール平和賞も買い、彼は時代を代表する善人である

そして、ペテルギウスは世界の大富豪、トップリーダーとして選ばれた偉人しか選ばれない、不老不死を手に入れる

それでも、国内では圧政者、虐殺者であることに変わりはなく、多くの市民は洗脳されてしまった

ある日、ある朝、ペテルギウスは自らの罪の重さに気付く。

何と恐ろしいことをしてしまったのだ、日々、後悔し自らを呪う、罪の意識で居た堪れない

ペテルギウスは収容所に向かい、囚人全員を前に土下座をして謝る

私財より一人100万ギウスを用意し、一人ずつに手渡しし、涙を流し赦しを乞う

奇跡が起こる

元囚人たちは、ペテルギウスを讃え始めた

平均年収の10倍になる一人100万ギウスの効果も大きい

元囚人たちのリーダーは、声高く唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

そして、全員で高らかに歌い上げる

収容所から帰ったペテルギウスは、全国にテレビ放送する、向こう50年は無税、全て私費より算出

医療、教育無料、生活保障、憲兵・軍隊の廃止

全市民は歓喜の声を上げる

そして大声で唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

そうして、ペテルギウスの国は絶世の繁栄を見る

全世界の国々からの賞賛を浴び続け、様々な国がペテルギウスの国に編入されることを望み、国民は希望した

最後の超大国に、市民革命(ペテルギウス革命)が起き、時の大統領は辞任し、世界はペテルギウスのものとなる

もはや軍備は必要ない、ただペテルギウス様だけが強くあればいい

不老不死は人類には行き過ぎた、ペテルギウス様を唯一無二とするべきだ

警察も要らない、犯罪者は全てペテルギウス様と暮らし、自ずと矯正するだろう

ペテルギウスは、日課の街の掃除を終え、自宅に戻る

全てを手に入れた

その強さは、片手で巨山を穿ち、仕える元犯罪者たちからは無私の忠誠を得た

世界唯一の権力者であり、唯一の不老不死者である

定時の、全世界に向けた放送が始まる

今日は、そこはかとなく様子が変だ

いつもなら慈顔を浮かべ愛を説かれるのに、今日は沈黙したまま下を向いている

ペテルギウスは心の底から笑っている

下を向いて、邪悪な笑みを浮かべている

今から、全世界に向けて宣言するのだ

この惑星、初の不老不死の皇帝が生まれたことを

永世・世界皇帝ペテルギウス一世猊下は、全世界の奴隷ども、つまり全ての市民に向かっていう

唱えよ、愚民ども

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

我が名を唱えよ

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

ペテルギウスは暗い微笑みを浮かべている

惑星ペテルギウスよ、永遠に偉大なれ!

ーペテルギウス2ー

惑星ペテルギウス、ペテルギウス皇帝は飽いていた

惑星内の市民、全てに対して無税

医療・教育無料、生活保障、憲兵・軍隊の廃止を行った後、することがない

紛争が起きると、ペテルギウス皇帝自らが紛争地に出向き、全て皆殺しにしてしまう

目からは光線、口から衝撃波、一蹴りで高層ビルは崩壊する

文字通り、灰しか残さない、どうして偉大なる皇帝猊下に逆らえよう

隙なあまり、明らかな愚政もする

コケコッコーキャンペーンを国対抗規模で行わせ、仮装や踊りを楽しむ

皇帝自らが、巨大な着ぐるみを着て、音楽とともに踊りまくる

世界は平和となり、全ての市民から賞賛を得る、史上最高の元首、名声は高まるばかり

正直、ペテルギウスは困っている

私利私欲に任せて豪華な宮殿をあちこちに建てさせ、巨大なモニュメント(アイカメラ付きペテルギウスの胸像)も世界中に造らせた

戦争や政治の腐敗、不公平、弱者いじめ、富の格差、理不尽な制度、全てを憎み、文字通り滅ぼしてしまった

悪はペテルギウスしか許されない

公害など生意気だ、汚染された場所ごと荒野にしてしまえ

広がる砂漠化とは、皇帝の権威の失墜である

観光地以外は、己のプライドに懸けて緑地化してしまった

この科学万能の時代に洪水だと

蝗害、飢餓、疫病、地震、全て不遜である

悪はペテルギウスしか許されない

大津波を手刀から生じる衝撃波で消滅させたのち

この惑星は、未曾有の発展を遂げてしまう

お金が使いきれないほどペテルギウスの手元に集まり、とても使いきれない

ペテルギウスは悪の根源である、自身がそう、一番知っている

しかし、現実は真逆、世界は平和を実現した

惑星中の市民は、日々、心の底から唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

偉大なり、永遠なれ、不老不死の皇帝猊下!

ーペテルギウス3ー

唯一無二の最強、不老不死の皇帝ペテルギウスは安穏な日々を過ごしている

惑星ペテルギウスは空前の繁栄を受け入れ、文明が進化、科学革新が起こる

ワープシステムを完成させた、次の目標は、当然ながら銀河への拡大だ。

大型の宇宙船が次々と製造され、銀河系へと旅立つ、そして異星人との出会い

次のステップに進むのはシンプルな結論だった

宇宙を、銀河を、皇帝ペテルギウス猊下に捧げるのだ

銀河帝国の誕生である

一方で皇帝ペテルギウスは、矮小な卑劣漢であり、惑星ペテルギウスで安穏と暮らせていければ幸せを感じる、銀河など興味もない

ある日、家臣団に呼ばれ報告を受けた皇帝は、愕然とする

銀河の惑星を支配し、勢力を伸ばしていると

植民星では、ペテルギウス・システムを応用した統治が行われていると

そして、家臣団は一斉に唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

銀河帝国、万歳

銀河帝国皇帝ペテルギウス猊下、万歳!

狼狽えるペテルギウスを、家臣団は新たに建設された銀河帝国本宮・皇帝専用衛星に連れて行く

深黒のフードを被り、表情を消したペテルギウスは沈黙のまま、銀河帝国皇帝を名乗ることとなる

ペテルギウスは宇宙が大っきらいである、人工の空気に吐き気がする、母星の惑星ペテルギウスの自然に囲まれて穏やかに暮らしたかった

不愉快で仕方ないが、家臣たちの思いを無にするのも薄情ではないか

眼前には、壮大な帝国宇宙艦隊群が控え、誠実で優秀な将軍たちが皇帝を支える

皆が皇帝の言葉を待ち望んでいる

暗黒のフードを被ったまま、皇帝は声を出す

良きに謀らえ

その瞬間、銀河帝国領、全ての臣民は唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

時代は宇宙へ、次のステージに駆け上がった

豪勢な、それでも暗い執務室で、机上に積み上げられた膨大な書類を眺めながら、皇帝ペテルギウスは暗然と呟く

惑星ペテルギウスに帰りたい

秘書官はいう

まだまだ判子が必要な書類がございます

午後からはaケンタウリ宇宙群懇親会にてスピーチ、夕方は公邸にて惑星科学委員会とご夕食、その後はゴルファ星のご婦人方とダンス、等々、本日のご就寝は26時の予定です

皇帝ペテルギウスは暗然と天井を眺めている

ーペテルギウス4ー

ルファート衛星団団長との会合を前に、唯一無二の最強、不老不死の皇帝ペテルギウスは苦痛の表情を隠さなかった

秘書官はいう、よろしいですね、この葉を丸めて咥え、コップの酢を頭から被ってください

そして、こういうのです

∅∪⊇∫  ∆¤µµ!!

そうです、最後のアクセントは、∫⊇っと弾ませなければ逆の意味となります

暗然と天井を見上げる、しかもこの葉っぱの臭いこと、涙が出てくる

秘書官はいう、そう、そうです、猊下、お見事です

血相を浮かべた近衛隊隊長が入室する

猊下、速報です

グラーラ宇宙宙域を侵攻中の、第126宇宙艦隊が敵の攻撃を受け、壊滅したとのことです

なに! 詳細を至急、報告せよ

近隣に何個艦隊がいるのか

は、第69から72までの艦隊が当該宙域に急行しています

猊下、次報です

救援にかけつけた第69から71艦隊も壊滅、

第72宇宙艦隊の旗艦のみがメッセージを預かり返されたと

猊下、第72宇宙艦隊旗艦が帰還しました、フーマー大佐からご報告があります

どうしたのだ、フーマー

猊下、我々より高度な文明を持つ敵です

攻撃は全て跳ね返されました

このビデオレターを預かりました

ペテルギウスが手を触れると、空中に映像が浮かぶ

私たちは、宇宙に愛と自由を掲げる七つ首自由民主星間連合です

全宇宙を侵攻する銀河帝国、そしてその首領よ、降伏し、私たちの愛に包まれるがよい

私たちのほうが科学スケールは遥かに上、無駄な足掻きはやめて、全領土を差し出しなさい

フーマーは自害しようと銃口を喉に向ける

瞬速で銃を叩き落とす

何をするつもりだ、フーマー

せめてお詫びを

ならん、お前たちに過失はない

やたら有能の将官を、何故もう一人失わねばならぬのか、養生せよ、そして再び戦え

緊急戦略戦術会議が銀河帝国本宮・皇帝専用衛星、特別会議室で開かれた

各将軍、参謀総長が集められ、議論白熱するも何も決まらない

よい、私がいく

部屋中がどよめく、猊下の初親征だ、全軍をもってお供せねばならぬ

いや、私一人でいく

部屋中がさらにどよめく

戦艦の主砲が通じない以上、無駄な死傷はこれ以上、増やす意味がない

秘書官、これを用意したまへ

映像が映る、豪華!一人乗り宇宙クルーザー、バカンスへようこそ 今なら2割引き、お買い得、星3.6

沈黙の室内、皇帝の意志は否定してはならない

暗黒のフードを深く被った皇帝の表情は判明がつかず、戸惑う将軍たち

やがて、全員が唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

銀河帝国、皇帝親征が始まる

ーペテルギウス5ー

グラーラ宇宙宙域にある、宇宙に愛と自由を掲げる七つ首自由民主星間連合は、明確な階級社会で成り立っている

1割の支配層、2割の市民層、7割の奉仕層で構成される

身分は固定され、1割の支配層の内でも、七つの世襲一族が全てを支配する

現在の主席代議員であるタイタン・グラックは、宇宙艦隊から攻撃を受けたと報告を受けたとき、刹那に思ったのが自分のくじ運の悪さだ

しかし、相手の艦隊の主砲が役立たずである報告を受け、目を輝かせる

チャンスである

その銀河帝国とやらを、全てタイタン家の私有地に出来れば、宇宙に愛と自由を掲げる七つ首自由民主星間連合、この長い名は不要になる

タイタン家王朝グラック帝国の始まりだ

グラックは、目をギラギラさせて物思いに沈んですいる

バカンス用一人乗り宇宙クルーザーに乗船した、唯一無二の最強、不老不死の皇帝ペテルギウスは快適な旅を楽しんでいる

何より、あの陰湿な王宮に閉じ込められて、やれ王族との友好とか、元首との懇親を深めるとか、異星人の接待三昧にうんざりしていた

ようやく執務室に戻れば、もはや天井に届くのは確実視されている決裁待ちの書類の山に埋もれなければならない

クレイジー・ロックを大音量で流しながら最高速度で宇宙をクルージングする喜び

このまま逃げてしまえばどうだろう、と冷静に損得を算出している皇帝ペテルギウス

アラーム音が鳴り、目的のグラーラ宇宙宙域に到着する

さっそく、敵宇宙艦隊に発見されクルーザー周辺は巨大戦艦に囲まれる

通信が入る、何者か

ペテルギウスは答える、銀河帝国帝国の使者、スウギルテペである、そちらの国家首相とお会いしたい

幾度かの応答の後、宇宙艦隊の誘導のもと、主星であるクラークの首都クラークにペテルギウスはたどり着く

クルーザーの出口を開けると、使者を迎える高位の市民に迎えられ、代議員府、主席代議員であるタイタン・グラックの前に案内された

ーペテルギウス6ー

主席代議員、タイタン・グラックは、使者を前にして幻滅を感じざるを得なかった

銀河帝国、ペテルギウス皇帝の使者は、醜い貧相な小男である

陰険な、或いは姑息さが滲み出ているかのような様子は卑怯な小動物を思い起こす

使者殿、あらかじめ申し伝える

先の戦にて、貴軍の宇宙艦隊より多数の捕虜を捕獲し、尋問により貴国のことは、ほぼ把握している

詭弁や嘘は、我が民主主義国家には一切通じぬと心得よ

銀河帝国使者スウギルテペはいう、承知致しました、まずは、このような場を設けていただいたこと、銀河帝国皇帝に変わり御礼を申し上げます

鷹揚に頷く主席代議員タイタン・グラック

最初に質問がございます

宇宙港から、この代議員府に向かう間、車中から見た景色は悲惨なものでした

飢えて死んだ老人、子供が道端で放置されています、痛ましいことではないですか

タイタン・グラックは答える

使者殿、あれは我らと違う、単なる動物じゃ、役に立たぬ家畜は捨てる、貴国でも同じであろう

使者スウギルテペは答える、いいえ

同じ星に生まれ、同じ種に生まれた同胞、違いは偉大なる皇帝ペテルギウス様と、それ以外しか、我が銀河帝国には差別はありません

タイタン・グラックは答える

使者殿、それは詭弁というものであろう

食べる肉を得るに情は無用であろうに、ハッハッハッハと乾いた笑い声を立てるブラック

そしてブラックはいう

ところで使者殿、貴殿は何者か

多くの捕虜に確認したが、使者スウギルテペなど聞いたことも見たこともないと

今、捕虜をここに呼んでいる、特に高官を選んでな、フッフフッフと乾いた笑い声を上げるブラック

下を向いて、沈黙で答える使者スウギルテペ

やがて、鎖につながれ、拷問を受けた痛々しい姿で高官が連れて来られた

同時に、使者スウギルテペは銃を構えた複数の兵に囲まれる

捕虜の高官は、一目、使者スウギルテペを見て絶句する

偉大なる猊下、何故、ここに居られるのか

ここは敵地です、逃げられよ

兵に頭を殴られ倒れ伏す高官

タイタン・グラックは目を開き茫然とする

まさか、銀河帝国皇帝が目の前にいるのだ

何と愚劣な皇帝か

兵よ、銀河帝国皇帝を捕縛せよ

銃を構えた兵に囲まれた皇帝ペテルギウス

ペテルギウスは下を向いたまま動かない

いう、ヘーゼルよ、よく耐えたな、苦労をかけた

殴られ倒れたままのヘーゼル大佐はいう

猊下、申し訳ございません

よい、捕虜は何人いるのか

ざっと二千人以上、囚われています

深く頷き、皇帝ペテルギウスは顔を上げた

タイタン・グラックとやら、降伏せよ

しばらくの間のあと、キャハハハと奇声を上げる

狂ったか、銀河帝国皇帝ペテルギウスよ

兵に向かい、合図する

その瞬間、皇帝ペテルギウスは倒れ伏すヘーゼル大佐を囲む兵を一撃で消滅させる

何が起こったのか、把握すら出来ないタイタン・グラック

皇帝ペテルギウスはヘーゼル大佐にいう

他の捕虜たちのところまで案内出来るか

出来ます

宜しい

瞬く間に、タイタン・グラックを除く、全ての兵は消滅してしまう

現状を理解出来ないタイタン・グラックに、皇帝ペテルギウスはいう

さて、主席代議員殿、我が帝国にご招待して差し上げようか

悲鳴を上げて逃げ出す、タイタン主席代議員

それを放置する、偉大なる皇帝ペテルギウス

ーペテルギウス7ー

ヘーゼル大佐とともに捕虜収容所に着いた皇帝ペテルギウスは、敵を容赦なく消滅させる

同胞二千人とともに宇宙港に向かう一行

旗艦に搭乗した主席代議員タイタン・グラックは、全軍に皇帝ペテルギウス一行の抹殺を命じる

惑星軌道上に待機する複数の宇宙艦隊の主砲が、皇帝と部下に狙いをつける

宙を見た皇帝ペテルギウスはいう、しばらく待て

そして、道端の石片を握り、アンダーフォームで軌道上の宇宙艦隊に向けて石片を投げた

瞬く間に光速となった石片は、大気圏を爆音とともに抜けて軌道上に待機する戦艦を貫通、爆発させる

そんな馬鹿な、グラックは悲鳴を上げる

次々と投げられた石片は、ただ一隻、紅く塗装されてたブラックの旗艦、以外を全滅させた

パニックになるブラック

何故、反射出来ない、科学スケールは、こちらの方が上だぞ

無理です、と即答する幕僚長

レーザーやビーム兵器には無効ですが

純粋な物理、超々荷重には何ものも耐えられません

戦いは終わる

迫りくる地上戦力など、皇帝ペテルギウスの手刀一閃で全滅してしまった

地上では、ブラック抜きの七つ首自由民主星間連合、新主席代議員による永世・平和協定の締結

捧げ物として、ブラック、全乗務員を含む自由民主星間連合の旗艦を贈られた皇帝ペテルギウス

そして一団は、無事に惑星ペテルギウスに帰還を果たした

当然ながら、自由民主星間連合の旗艦は分解され、科学技術は解明され、進化がもたらされた

惑星ペテルギウスの実情を知って、心から改心したブラックと乗務員は銀河帝国への帰化を許される

全ての宇宙艦隊には、新型の主砲が備え付けられる

頃合いを見て皇帝ペテルギウスは、クラーク宇宙宙域全ての侵攻を、フーマー新宇宙艦隊司令、ヘーゼル新総参謀長に命じる

瞬く間にのクラーク星、首都クラークは陥没する

そして、その地に立つ皇帝ペテルギウスは宣言する

1割の支配層、2割の市民層、全ては滅ぼした

どうしてこの世界に、皇帝ペテルギウス、以外の悪の存在を許せようか

そして、皇帝ペテルギウスはいう

7割の奉仕層の諸君よ、ここは君たちの世界である

私、皇帝ペテルギウスと市民、我が帝国にはこれ以上の階級は存在しない、させない

ようこそ銀河帝国へ、君たちを歓迎しよう

クラーク星全ての人は、皇帝を讃え、唱えた

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

銀河帝国皇帝ペテルギウス猊下、永遠なれ!

投稿者

大阪府

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