幼い顔が

           
あのね、聞いて
本当は私
先生になりたいの

そんな話をしていた
でももう学校辞めたの
金がないし、
親が一人になった
煙草の煙を唇から
流れていく。

彼と別れたばかり
今空き穴だからね
入れてもいいわよ
私いいんだって!
何がいいだが
知らないけれど。

三杯目のお酒を入れた
今日は長い夜になりそう
ママさんいいかな?
このこ連れて帰って
高くつくわよ
まだ経験が浅いから。

午前4時ごろやっと
店じまいを始める
夏は外が明るくなっている
まじで俺と帰るかい?
もう少し話を聞きたいから
下心見え見えだわ。

それはあるよ
男だからね
君とまだいたいから
朝めしおごるから
さあ、行こう
扉を開けたら
ひざしがまぶしいね。

店の外じゃ幼く見える
俺は足が動かないから
電動車いすなんだ
それをみて
良いなぁと言っていた
俺には新鮮に聞こえた。

理屈も美辞麗句も知らない
お前だから言えたんだね
お前は自分を隠さなかった
俺は隠しようがないんだ
俺は隠さないんだ。

朝は嫌いなの
顔がはれるから
煙草を俺の唇に
煙草を・・・。

青空がやけにまぶしいね。
グラサンを忘れたから

懐かしい歌を
聞いていたら
幼い顔が出てきた。

投稿者

山口県

コメント

  1. 拝読していて、この詩から、自然の流れを感じました。
    内容も、すてきです♪☆^^

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