塵が積もれば君となれ

部屋の隅に
黄金色の短毛

君が星になってから
少し時は流れたけど
塵の中で君に会えるなんて

犬なのに犬嫌いの君
撫でて欲しくてお腹を見せる君
拗ねて丸まっている君
家族みんなから愛されて
家族みんなを愛していた君

もう会えないと思ってた
こんなところで眠っていたのか

この毛を何本集めたら
また君に会えるだろうか

この部屋のどこかで舞う
君の一部に身を委ね
今はまだ
寂しさに溺れたい

投稿者

東京都

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