愛情

やんわりとしたさびしさに
なつかしさをおぼえ
思い出のページを繰る
今ここで
呼吸をしている私
遠い
一秒前のことでさえ
今は
遠く
過ぎ去り続ける
ああ
お前も
いずれどの道
過ぎて逝くのだ

自分に
言い聞かせるよ
今日は雨
天から遠く
雨は降って来て
そして、
流れて行く
どこかの深い底へと
水の記憶
何億年の
時を経て
今ここに
在る
私たち
これから先の
遠い
未来を
思う
そこに在るのは
かけがえのない愛

投稿者

コメント

  1. 過ぎて逝くという表現がしっくりときて、何かにとっての過ぎて逝く者(物)であることを自覚します。
    流れていてやわらかい愛だと感じました。

  2. @たちばなまこと さん ありがとうございます♪
    そうですねぇ。過ぎて逝く、というですね。もし、もし今現在が永遠に続くとしたら、そんなことは絶望でしかありません、少なくとも、私個人にとっては。過ぎて逝くから、今がありがたく尊いのだと思います。
    この詩から、過ぎて逝くことを自覚してくれて、ありがたく貴重に思います。

    タイトルは、少し迷いましたが、迷った先で、「愛情」という言葉が、ひょって浮き上がって来て、愛情って付けました。
    この詩の流れを感じ、やわらかい愛だと感じてくれて 嬉しいです。

    たちばなさん、いろいろとこの詩から感じたりしてくれて、ありがとうさま♪☆^^

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