本
おもちゃみたいなバランスの体が好きだ
おもちゃって子供の為に作ってあるじゃない
可愛いは正義だよ
後ろ姿とか、靴とか、そんなものがすぐ好きになっちゃうのに
わりと人嫌いだと思われてる
人の体って
自分の為か
誰かの為か
すぐ分かっちゃうんだよ
私だけ?
口を開いたらもっと顕著になるけど
今朝は機嫌がいいんだろうな
カーテンの隙間から差し込む光
大人になってから見るそういうものって
やたらと世俗的に、なんて言うのか
綺麗になってくよね
切り捨てて生きてる人間だけがそういう風に
段々澄んでいくんだ
生きるために必要なものが何なのか
分かってくるから
十代の頃
自分が本の一つも読めないことに気が付いて
若さしかないのって
本当に残酷だなって感じたんだ
だってあれほど皆云うじゃない
死ぬのが怖いって
いつか死ぬって
その為にこんなことを繰り返し何遍も
お勉強していくんだ、って
アボカドもプルーンもコーヒーもアルコールも
大人になりたくて
早く大人になりたくて
あの子のことだってきっとそう
苦い思い出
ベッドで寝転がって黙っている君の隣で
ぼんやりしながら
気の狂った私はまた本を読み始めている
ああ、大丈夫なんだな
と思うことはきっともうない
死ぬまで死との鬼ごっこ
それでもかまわないよって
言ってくれる人がいる
楽しそうに笑う子供が
本当に楽しいわけではないことを
よく知ってるから
よく知ってるだけだけど
気の狂った私がまた本を読み始める
君のその大胸筋
言いかけて色んなことを諦める
また笑われちゃうだけだもの
10cmは高く見える身長も
好き
子供じみた舌足らずな好意ばかりで
明らかにしたいとはあまり思わない
でも好き
ぎゅって抱き締めて!
明日雨が降るかどうか
君に傘を持たせるかどうか
夕飯にデザートをつけるかどうか
3000円払うかどうか
赤い服を着るかどうか
トイレに行っておくかどうか
この駅で降りるかどうか
急行か各停か
そんなことだけ気にして生きてるのに
君の人生が見えてるわけないでしょう?
おはよう
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