五体満足の君

　　　　
そんなにつらいの？
誰かに頼ってもいいよ。

君を見せなくても
君に気が付いているよ
もう心配しなくてもいい
君の底の底を見せて
心の声を大きく叫ぼう
君の傍にいる仲間が・・・。

君はまだ君を知らないね
それは誰でもそうなんだよ
偉そうに言っている人も
偉そうな顔をしている人も
本当は自分を知らないんだ
だから生きていられるんだ。

雨に濡れたくないから
傘をさしたりするよね
どうして濡れたくないの？

傘が差せない人がいるんだよ
傘がされる君はいいんだよ
傘が差せない事は忘れてね
自分達の事だけを当たり前だと、
君達が自然に出来ていることが。

なぜそんなに悩んでいるの？
君は五体満足で生きているね
それで幸せだろう。

君は五体満足で産まれ、
自由に出来るだろう。
君が自由に出来ることが
出来ない人もいるんだよ
その人達をどう思うの？
やっぱり同情するよね
その人達を下だと思うから
だから君は付き合うのだろう
自分を保つためにね。
君の存在を確認したいから。

君は僕達の仲間に
入りたくないんだろう
でも他の場所は
必要されないのだろう
どこも居場所がないよ
　 僕達の場所しかないんだよ。

五体満足な君でも
この世の中冷たいんだ。