こかまきりの詩

こかまきりの詩

かまきり かまきり こかまきり
雨色ノ原の丘の上

うごかぬ うごかぬ うごかぬぞ
孤独なふりしてじっと待つ

こしこし こっそり みあげても
祈りは誰にもとどかない

しとしと しっとり しめらせて
お腹の虫もごまかして

ほんとは あなたと あそびたい
ちいさなちいさな気分屋さん

けれども もどかし はずかしい
ちいさなちいさな殺し屋さん

かまきり かまきり こかまきり
小首をかしげる毎日さ
 
 
 
 

(嫌いだった季節が、好きな季節になることだって、きっとある)
 

投稿者

コメント

  1. こかまきりちゃん、1センチ位の子でも、きちんと鎌があるんですよね♪^^
    この詩は、こかまきりと話者・観察者(もしくは、この詩の作者)との関係に こころ温まります。

    そして、
    (嫌いだった季節が、好きな季節になることだって、きっとある)
    という一行に、勇気をもらえます。
    私は、(除雪作業の心配をしないとならんので)真冬が大っ嫌いなんですが、それでも、極時々、そんな冬も好きになろうと思うこともあるかなぁ、とこの詩を拝読して思いました。
    ぺけねこさん、すてきな詩をありがとうさま♪☆^^

  2. ちょっとこわくて、かわいい詩ですね。
    よいなあ。

  3. 朗読すると、映えるかもしれませんね。声で、リズムで、聴く。作者の声で聴いてみたいと思いました。ラストの、カッコのフレーズ、…想像が膨らみます。

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