ポンパドゥール夫人

ポンパドゥール夫人

寝ているうちに冷えた体
足の指を探す
朝日よ朝日
キジバトの咆哮

歯を磨く前に
表へ飛びだす
足首がない車
が行き交い
あらゆる窃盗の瞬間

覚醒後の沈鬱
沈下
今船はいずこ

朝日は成長して
オナガの飛翔となり
居場所がなくなる
暗闇坂を下るように
さあうちに帰ろう

いつまでも彼女は目覚めない

靴を履き替え
ノートとペン
鎧と剣
走り出す車輪の行方
コイン足される事を拒否

エリゼ宮殿に陽が刺さる
ねえ鎖に繋ぎ留めたいのは
愛なの?

青い絶壁から白濁したミナモを見つめ
もう完成だろう
完全だろう
完璧だろう
なあ
皺苦茶な年代記
船が突き刺さる

眠る彼女をどうしようか

革命万歳!
言いたいことがあるなら
言いにくればいい

さわやかな朝だったので
スカートをはいた
君に教わったお祈りの仕方も忘れ
適当だから
届かないだろう

投稿者

岩手県

コメント

  1. (景色かと思ったら人が!)
    (キジバトの鳴き声と咆哮が似ているんだなと気づきました。)
    キジバトとオナガが出てきて鳥がメタファーなのでしょうか。不思議な心地がまだ残っています。

  2. すみません、
    さわやかな朝だったので
    スカートをはいた
    はある朝のつぶやきを頂戴しました。引用と呼んでいます僕は、パクりではなく。夫人の朝にしっくり来たのでこれだと。

    また
    革命万歳!
    言いたいことがあるなら
    言いにくればいい
    は27日のニュースで、革命万歳と卵をぶつけられたまさにフランスのマクロン大統領の言葉でまさに相応しかったのでパク、いや引用しました。

    そしてミナモですがたかほ氏の詩にあったのを引用、というかなるほどミナモは漢字だと水面、それでは水面と読まれてしまうやもしれずミナモは必然なのだなと気付きました。

    もちろんポンパドゥール夫人はフランスの美しき公妾。「我が名はポンパドール」を読み終えて。作品自体はさほど刺激がなかった。読まなくてもよいかも。

コメントするためには、 ログイン してください。