すすき野原

すすき野原

夕暮の秋風に吹かれ
すすき野原が靡いている

僕は風に逆らう
なのに遠い夕空は優しい

道は何処までも下り
またどこまでも上り

やがて雲は
夕陽の顔を隠すだろう

旅人よ
恐れるなかれ
そして、畏れよ

今・ここ にいて
やがて誰かと出逢う
日々の素朴な邂逅を

秋風の吹くままに
旅人は往くだろう

空白のあらすじの待つ方へ

投稿者

東京都

コメント

  1. 最後の「空白のあらすじ」は旅心を誘いますね〜、いいですね〜

  2. 「日々の素朴なきせき」
    この雄大な詩人の人柄を思います。
    そして「空白のあらすじ」の抜け感がすごい!です。

  3. あぶくもさん

    ありがとうございます。 人生が旅であることを思い出したくて、日々を歩んでいます。

  4. たちまこさん

    とても嬉しい感想です。 雄大とお馬鹿は紙一重というなやみ??はあるけど(^^)

    抜け感大事ですね。読書家というほどではないけど、日頃読む本の価値観は出ますね。

  5. ※ ちょっとまよっていますが、一部訂正しました。

  6. 人生を、自戒を込め、語っているように思いました。日々の素朴な邂逅は、時々ですがあります。その出会い、嬉しさのために、日々を生きているのかな。空白のあらすじ、という表現、いいですね!

  7. 長谷川さん

    自分への言葉が結果的に、読んでくれる人に伝わればと、思います。

    時々の幸せのために 〜 寅さんも似たことを言っています。

    ラスト1行は何だか、評判がいいです。 (^^)

  8. 旅人よ恐れるなかれ
    そして畏れよ

    ありがとうございます
    胸に焼き付けます

  9. 那津さん

    嬉しい感想を、ありがとう。旅先でじ~ん・・と来ています。

  10. すすきの広大な野原はとても風情がありますよね。僕にも旅の思い出としてあります。
    明日訪れるだろう邂逅を求めて人は人生を旅するのでしょうか。僕も最後の行がきいてるなと思いました。
    仙石原もこれからいい季節だろうなぁ。

  11. 王殺しさん

    麦酒を飲みながら、すすき野原を眺めていたら浮かんできて、そのまま投稿しました。

    邂逅と余白は、何か繋がっている気がします。

    今頃、風に靡いてるのかなと思います。

  12. 写真と詩が一体となっていますね。そのすすき野原を賢治しゃんが走り回ってるような想像をふとしました。
    この詩の話者の優しいたましいを思います。そして この詩の風を感じます。

  13. こしごえさん

    詩の中から風の吹くようなものを、書きたいです。

    ありがとうございます(^^)

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