からあず

どうして
そのいろに
したの
はなびらといきた
あのはるを

+

あめの
かどをまがる
どこまでもつづく
くらげいろの
みず

+

ふうとうから
なみおと
ちゅうもんしていた
うみが
とどく

+

きりんばたけで
かくれんぼした
あなたに
あいたいだけの
きおく

+

いろ
あせていく
しゃつ
そでぐちに
わたし

+

やけどのあと
かんらくする
ゆうひに
ふれて
しまった

+

ことばって
なにいろ
とても
とおくから
うまれてきて

+

そらのあおさに
とどかない
かしら
おぼえたての
いのちでは

+

はつゆきの
におい
ゆびのかたちを
ははと
みていた

+

はるになったら
ひきだしを
あけてごらん
にじが
はいってる

投稿者

コメント

  1. それぞれの いろ が、それぞれに好きです。みんな好き。でも、あえて挙げれば、「ふうとうから」と「きりんばたけで」と「ことばって」と「そらのあおさに」と「はつゆきの」と結びで「はるになったら」が特に好きです。

    それぞれが、五行ですね。五行歌なのかしら?←ちがってたら すみません。

    全て、ひらがなにすることで、落ち着いた感じになっていると思います。それでいて、ことばが自由に動いていると感じます。おもしろい。

  2. 全部良いですが、特に1,2,3,6連が好きです。「はなびらといきたあのはる」「くらげいろのみず」「ふうとうからなみおと」「やけどのあと=ゆうひ」このあたりに胸を掴まれました。

  3. いめえじを
    ことばで
    いろづけて
    あざやかに
    たもつ

  4. きゅんとします。
    透明感が震えるようでとても良いです。
    (タイトルからうただひかるを思い出したりもしました。)

  5. 色とりどりの金平糖のような言葉達でした。

  6. なんかたまらない気持ちになりますね。色がテーマの五行詩の詩集が一編の詩になったようです。タイトルを見て一瞬「からあげ」を想像した自分を恥じています(^^)

  7. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。
    五行歌、って言うのかな。それくらいが丁度落ち着くのかもしれませんね。自由に言葉が動いている、というコメントいただきましたが、10個並べると、どうしても語尾などが単調になってしまうので、呼吸の仕方を一つずつ変えるような感じで整えてみました。

  8. @たかぼ
    たかぼさん、コメントありがとうございます。ゆうひ、を気に入っていただけて嬉しいです。この詩だけ最後まで付けたり、削ぎ落としたりしました。
    もともとは、

    ゆうひがふたつ
    みわけがついたのは
    かきのみが
    かぜに
    ゆれたから

    という詩でした。

  9. @大覚アキラ
    大覚アキラさん、コメントありがとうございます。やっぱりアキラさんは、イケメンでお洒落だ。素敵な詩をありがとうございます。最後の一行、どきりとしました 笑

  10. @たちばなまこと
    たちばなまことさん、コメントありがとうございます。
    この詩と、この詩の二つ前に投稿したCOLORsは、同人誌にお誘いいただいた際のお題が「色」だったことで、書いたものです。他のもの採用でボツになりましたが。題名はおっしゃるとおり、宇多田ヒカルの曲から取りました!大好きなんです、あの歌!いつか自分のカラーを描きたいという思いがかないました。

  11. @nonya
    nonyaさん、コメントありがとうございます。金平糖という喩え、素敵ですね。コロコロと掌で転がしたい気分です。

  12. @あぶくも
    あぶくもさん、コメントありがとうございます。
    からあげ、いいですね!改めて聞くと言葉の響き、最高に素敵です。

    からあげが
    うちゅうを
    ただよっている
    きおくにおとしてから
    ずっと

    お粗末さまでした。

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