消えていくもの

君と並んで歩いた小道を まっしろな雪が覆った朝
君と繋いだはずの手で かわいいあの子に触れた夜
君と歌ったあの曲を ひとりきりで口ずさんだ朝
君と撮った写真を 見ることができなくなった夜
君と選んだ香水の瓶が 粉々に砕け散った朝
君と作ったオムライス 味付けを間違えた夜

君の歩幅を忘れました
君の温もりを忘れました
君の声を忘れました
君の顔を忘れました
君の匂いを忘れました
君の味を忘れました

世界ですか 僕ですか 君を消してしまうのは

投稿者

茨城県

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