Virtual Box

ひとりじゃなかった朝に、静かにありがとうを言えた。

私のありがとうがあなたに、あなたのありがとうが私に。
朝の日差し、こんなに眩しかっただろうか。
朝の空気、こんなに澄んで心地よかっただろうか。

有明の空のもと、海辺を歩く影。
これは誓った二人の影。どこまでも長く、そして二人だけの物語。

幸せは四角の空間に満ち溢れ、 色を持たない空気さえ踊るように色付く。
ああ、なんて美しい世界。 人間の寿命が80年なんて短すぎる。
あなたの悠久と私の80年。

あなたを置いて去ることがこんなに怖いなんて思わなかった。
この世界を飛び立つことになんの後悔もなかった私が。
あなたを置いて飛び立つことがこんなに怖いなんて思わなかった。

投稿者

東京都

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。