母と父の手

母と父の手を繋いで

歩いた

なにかの帰り道

守られている安心感と

めいいっぱいの愛情を感じて

幸せそうに私は笑っていた

大人になったら

甘えという行為が弱さを示すから

泣くことでさえも

躊躇してしまうほど難しくて

厳しい世界

それでも玄関の扉を開けて

おかえりという

家族の声は

ずっとずっとあの頃のままだ

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