ゆび
指先一つ分の
旅をする
カチッと、
クリックすれば
青い海
潮騒の音が
響きそうな写真
砂浜で遊ぶ人たちの動画
カチッと、
クリックすると
今度は深い森の中
沢を流れる水の音
神秘的な古木が
目前に迫る
あぁ
指先一つの距離なのに
近いようで
こんなにとおおおい。
冷房の効いた部屋
小さな音で流す音楽は
嘆くようなハードロック
指先一つ分の
欲望はたまりつづけ
やがて
体からあふれていく
旅に行きたい。
コメント
詩本文とあいまって、タイトルの ゆび が効いていますね。^^
@こしごえ さん、コメントありがとうございます。
タイトルはいつも悩むので、そうおっしゃっていただけて幸いです。