猫の尻尾の方角に
猫の尻尾に従って
俺はそっちに行ってみた
楽しくやる為のピルは残り2錠
クソ不味いぬるいシャンペン
フレンチババアが俺を
蝿でも見る様な目で見てた
俺の名前を首に墨入れたくせに
終わったら一文字残して
鶴に姿を変えた
時代に取り残された様な男
ロックンロールとバイク
kissしてるプロフィール写真
末永くお幸せに
俺の方が
フレンチキスが上手くて
戸惑ってたなシルビー
日本人じゃないって言われるワビサビ
噴水ぶち上げた後で
冷たいシーツで寝た
猫の尻尾に従って
お前とは別れたÀ bientôt
月が逆さに揺れる水溜まりを踏んで
靴下までずぶ濡れになった
バーの外で火を借りた若造に
人生って一度きりだよねと言われて
何も言えなかった
アイツは
俺のことを
間違った季節に咲いた花
って呼んだっけな
それでも
駅のロッカーにはまだ
お前の私物がひとつ
開けられないまま
番号も忘れちまったけど
猫はもう
尻尾を巻いて
どこにもいなかった
俺はただあの街の
煙の中で
お前ともう一度
キスする夢を見たけど
寝汗かいてクソぬるいシャンペン
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