ところ天

お前のヘンリーズポケットを
そっとふさいでみた

愛に国境は無いと言うが
愛は瞬間で燃えて
蒸発してしまう

ギャンブラーとして
生きた訳じゃないが
結果似た様な人生
国士無双

深夜食堂で飯食って
ガンジス川がなんたらって
風鈴の音が沁みた

おうちに帰る

夜は夜で消えていき
朝は朝で消えていく
昼間の眠り
俺はデパスは飲まない

散々抵抗してきたおまえが
余命宣告
今更驚きはしないけど
悪魔は多分笑ってるんだろう

押し出された ところ天

最後の夏を
忘れるように
楽しみなキーボー

夕立の音を
黒猫が耳で静かに聞いている

投稿者

東京都

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