ある夏の朝〜ダブルノックダウン篇

朝6:14
太陽は北極熊を焼き殺す
眠る前に
アマレットをコーラに垂らし
両拳をアイシング
タイピングも出来ないほど
パンチを打ち込んだ
コーチは俺を殺しに来た
生と死とゾンビの間で

骨の軋む音で薄い目を開けて
遠心力を無視してカーブを曲がる
誰にも気づかれない
朝だけが真実の狭間にいた

でも数時間後には汚れていく

富士山の頂上でも
船の上でも
オフィスにいても
どこにいても同じだ
変わらないのは
夏の懐かしさと
急速にねじくれる地熱
適応は無理だ

のたれ死に上等すら許さない社会
水の有り難さだけ知れ
インボイスで皆んな凍りついてる

一日一生は時の動かない
囚人の言葉だ
今の俺には3分すら長すぎる

神様 白熊を焼き殺すには
あんたは何分かけるんだい?

秒針が俺をバカにして回ってる
一歩踏み出すごとに
昨日がどんどん血まみれになる

どうして秒針は右回りなんだろう?
右フックを打つと
ダブルノックダウン、、か

見るに耐えない

投稿者

東京都

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